仕事に効率性を求めることは良いことなのか

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現在、今の会社に新卒で入社して3年目になりますが、入社してからは自分の仕事をいかに効率的にするかに夢中になっていました。仕事術的な本は何冊も読んだしたくさんツールも試しました。なので仕事のスピードと段取りは、少なくとも同年代のサラリーマンには負ける気がしません。

仕事の効率を上げるためには人間関係はかなり邪魔でした。一番集中できる朝の時間に会議を入れる人だとか、世間話をしに来る人だとか、残業でさっさと仕事を終わらせて帰りたい時にダラダラ話をする人だとか。こういうのが本当に嫌で、仕事の差し障らない程度に他の人との交流は遮断し、できるだけ話しかけられないような雰囲気を漂わせながら働いていました。そして実際にそれで能率は上がりました。

だけどここに来て、ふとこの働き方に疑問を抱くようになりました。

何のために仕事をしているんだろう

どうして働くのかと言われれば、もちろんお金を稼ぐためでしょう。8割型この答えが返ってくるのだと思います。だけど自分の生命を維持するのと少しばかり遊ぶお金を残すために、平日の8時間を会社にささげるなんて、明らかに割りに合わないんじゃないでしょうか。しかもこんなに効率的に働いているのに。

だけど世の中にはこんなにたくさんの人が働くことを選択していて、中には十分お金があるにも関わらず自ら進んで働こうとしている人もいる。となれば、自分は効率的に働くことの対価としてのお金しか会社には期待してこなかったけれど、もっと会社から得られるものがあるんじゃないかと思いました。

得られることは人間関係

そしてそれは人間関係なんじゃないのかと。会社というコミュニティへの所属感を得ることができていたり、もしかすると仕事を通じて世間全体とつながっている感覚も得られるのかもしれません。

ここまで考えて、社内でやたらと世間話をしてくる人の考えてることが分かりました。彼らはおそらく連帯感を求めて話しかけてきていたのです。自分はここにいるよ、自分はあなたを認識しているよ、ということを示していたのでしょう。そういうことなら理解できる。

わかったところで世間話をするのか

かと言って、残業しながら世間話をする気になるのかというとさすがにその気にはなれません。定時で帰って友達と飲んでいると考えれば、社内で同じようにおしゃべりしてもそう変わらない気もしますが、なんだかその気になれないんですよね。まだ自分の中で仕事への割り切りの感覚が残っているのか。だらだら残業していると残業代がつくのは良いですけどね。

多分、締めるところは締めて、緩めるところは緩めながら、チーム全体でその雰囲気をもつようになれば、効率性をいい感じに保っていながらいい人間関係も築けるのでしょうか。だけどそのバランス感覚は難しそう。