夏の夜はエアコンをつけて寝るようにしましょう?

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今朝テレビをつけていたら、テレビの中の人がこんなことを言っておりました。

「夜は熱中症のリスクが高まるため、エアコンをつけて寝るようにしましょう」

確かにここ数日の夜は暑すぎる。東京は他の地域に比べて熱がこもりやすいとも言うので、特に暑かったのだと思います。しかし、エアコンをつけっぱなしにして寝ると体調を壊すだとか、エアコンは体に悪いだとか聞いたことがあったこともあり、この言葉にすこし違和感を感じました。

テレビでの主張はこうです。熱中症になる人の半分は夜に寝ている時に熱中症になっている。さらにそのうちの9割は寝る時にエアコンをつけずに寝たために熱中症になったのだと。だから夜寝る時は熱中症を避けるためにエアコンをつけましょうと言うことだ。たしかに、と思える。熱中症になるくらいならエアコンをつけるべきだと思います。

「暑いからエアコン」は短絡的?

だけど、熱中症になるからエアコンをつけようというのは少し短絡的に聞こえました。エアコンをつけっぱなしで寝ると体調が少し悪くなるのは誰もが感じるところでしょうし、エアコンをつけることで室内の熱が室外に放出され、その地域全体が温まってしまうという、いわゆるヒートアイランド現象を促進します。

暑いからエアコンをつけるのはいいけど、その結果街がますます熱くなっているんです。これってなんか違うように感じませんか。

暑いんだったら熱くならないようにしよう

暑いから冷ますのは対症療法であり、冷ますことをずっと続けなければなりません。そうではなくて、そもそも暑くならないようにすることはできないんでしょうか。

夜にエアコンをつけなければ病気になってしまうようになってしまったのはヒートアイランド現象によるものだと言われておりますが、その理由は以下の様なものがあります。

  • 地表を人工物でおおった
  • 空調機や大型の機械からの排熱
  • 人口の集中

それに対する解決策は以下のようになります。

  • 緑化
  • 機械からの排熱を減らす(高効率化、排熱の再利用)
  • 人口の分散

これを個人レベルで行うとすると、田舎に引越して、家の周囲に植物を植え、家のまわりを涼しくした上で、エアコンなどを使わない、といったところでしょうか。(東京に住んでいる人がこんなことを書くのも何ですが。。)

田舎に移れなくても、ベランダにプランターを置いて花を植えてみたり、窓にブラインドを取り付けたりして、なるべく部屋が暑くならないようにして、空調をつけるにしてもその負荷を抑えるといいと思います。

個人の小さい努力が夏を涼しくするはずだ

個人がこのような小さい努力をしても、それを行うのが1人であれば今後夏はますます暑くなっていき、歯止めは効かないでしょう。

だけどそんなことを言っているばかりでは何も変わりません。自分だけが動いてもなんにも変わらないかもしれないけど、どんどん悪い方向へ向かっているこの環境を救うには、まずは自分のできる範囲から動くしか無いのだと思います。