理念を持って働いている人に会った

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僕は現在、省エネ関係の会社で働いています。

省エネの会社というと、環境問題に待ったをかけるような、社会的に立派な業種に見えるかもしれません。しかし実態は、お金にがめつい会社が補助金にたかっているような業界だったりします。

金銭的に余裕のある大企業だと状況は少し違っているかもしれませんが、僕が務めているような中小企業はどこも環境問題など興味がないはずです。

中小企業で働く人は理念がない

中小企業はほとんど理念がないように思います。もちろん全てということではありませんが。会社に体力がないとどうしても目先の利益を追わざるを得なくなり、理念など作ってもそっちのけになってしまいやすいです。

大企業は理念を維持する余裕があるし、社会から理念をつくることへの要請もあります。またベンチャー企業はそもそも理念から立ち上がり、創業から日も浅くメンバーも少ないため、理念が持続していることが多です。その間の中小企業が、理念という意味でぽっかり空いてしまうようです。

うちの会社は極端な例かもしれませんが、会社には環境に寄与するという企業理念はありつつも、社長を含め社員の誰もその理念を心に留めながら働いている人はいないように思えます。目先の利益だけを追わないと会社の存続に関わるので、それどころではないのです。

かと言って、会社の理念とは全く違った理念を持ちながら働くというのもなかなか大変なものでしょう。自分の理念に沿わないことをやらないで済ませるのは、雇われで働いていたらかなり難しいことだと思います。

理念を持って働いている人がいた

そういう会社で働いていると、取引先やお客さんもそういう人が多くなります。会社の歯車のように自分の意思を殺して働いている人が大半と、一部売上や評価を上げるために燃えている人がいるようなかんじです。

そんな人たちと働いている中、今日はとある社団法人の方と話す機会があったのですが、すごく理念に溢れている人でめちゃめちゃ魅力的でした。二酸化炭素の排出を防ぐために、これこれこういった仕組みを日本に広めていきたいんだと、とてもキラキラした雰囲気で話してました。(と言ってもけっこうなおじいちゃんなのですが)

そういう人を久しく見ていなかったので、正直驚きました。社団法人ということもあり、営利法人と違って利益を追い求める必要もないので、こういう理念をもって働いていけるんでしょう。

せっかく働くならば理念を持ちたい

この方と話すまで、理念をもって働けるということを忘れていました。今の自分は成果をだすにはどうしたらいいかなと少し考えるくらいなものです。

だけどどうせたくさんの時間を使って働くのならば理念を持ちながら働きたい。そっちの方が絶対に働いていて楽しいと思います。その方を見てるだけで、充実してるのが分かりました。

理念を持ちながら働くには自分の理念をはっきりさせることと同時に、働く環境を選ぶことが大事だと思います。自分の理念に合わない会社で働いていても、辛いだけですもんね。その辺りの感覚を無視せずに働いていきたいです。