夢を公言するといつの間にか予定になる
- 2017.08.15
- ライフスタイル

僕は今年中に今働いている会社をやめて、地元の山口県に戻ることにしています。
少し前までは、地元に戻って自然に囲まれて生活できればいいな、父親の会社に所属して、父親と一緒に働けるとかステキだなと思ってはいましたが、将来のどこかでできればいいかなくらいの考えであり、夢といえるような漠然としたものでした。
そういう「いいな」と思っていることはだいたいそのまま数年が経ち、そのうち忘れて、あぁあの時はそんなこと考えていたなという記憶になっていくのだと思います。
しかし、それがここ数ヶ月で一気に実現しそうな予定レベルになりました。それはやりたいと思っていることをまわりに公言していったおかげだと思っています。
夢が具体的になる
地元に帰ると決めた時に、関わりの深い人たちにそのことを説明しました。一緒にネットラジオをやっているメンバー、勉強会をやっている人達、学生時代からの友人、地元の友達など。
そんな事を打ち明けられた人は、急に突飛な(そしてとらえ方によると馬鹿らしい)計画を披露されたために、戸惑いからかたくさんの質問をしてきます。この質問に答えていくうちに、僕としては考えが甘いところや、思い通りに行かないようなところがどんどん見えてきました。
それを一つ一つ丁寧に考え直していると、いつの間にか突飛な計画でも、だんだんと具体的、現実的なものになっていきます。
そして今では実現できて当たり前くらいの感覚を持てるまでになりました。
夢に引っ張られる
人間には自分が発言したことに沿った行動をとる傾向があります。これは『影響力の武器』という本に書いていることであり、この本の中ではこのような心理的な誘導を行う人に惑わされないようにと言っているのですが、今回は自分をこの心理状態に誘い込んだ形になっているようです。
地元に帰りたいということを、僕が信頼している仲間や尊敬している方に宣言したことによって、前言を撤回して優柔不断なやつだと思われることを避けて、自分が言ったことを達成しようとしています。実際にそういう心の動きも感じています。
もちろん行動を起こすことは苦痛を伴うため、行動しないための理由も次々に思い浮かびます。収入源がしっかりと決まらない今の段階で地元へ帰ることは危険じゃないか、20代のこの大切な時期に東京ではなく山口に帰っても何も得るものは無いんじゃないか、会社から離れて自分の力で生きていくより企業人としてキャリアアップをした方が良いんじゃないか、などなど。
誰しも何か踏み出す時にこのような考えに縛られてしまうことはあるとは思いますが、あらかじめ宣言をしていれば、その一貫性のほうが打ち勝ってそのような考えを退けてくれます。
実際に僕もこのような考えが浮かんできてはいますが、自分の言ったことは覆したくないと宣言に自分を添わせるように計画を進めています。
まわりからのサポートを得られる
夢を宣言していっている時に、それまでは予想しなかった動きがありました。それは僕の計画の話を聞いた人の、僕に協力しようとする動きです。
僕が夢を公言していたのは、急に僕が今までと違った動きをしたことによるまわりの戸惑いを抑えるためです。少し言い換えると、まわりからのあの人は『普通』だというイメージから離れるために行ったことでした。
僕の予想通りに、「なんだ変な人だな」と僕への普通であって欲しいという期待を覆してくれた人がほとんどでしたが、中には僕の考えに共感してくれて、僕と価値観の近い人を紹介してくれたり、僕の計画をさらに向上させるためにアドバイスをくれる人が現れました。
これらは予想外でしたが、僕が計画を現実に近づけていくためには本当に不可欠なものだったと、今では感じています。
夢を公言することはメリットばかり
お伝えしてきた通り、夢を公言していくことはメリットばかりだと思います。自分がその夢に進んでいく原動力になるし、またまわりからの援助も受けることができます。
ただし逆な視点を持つと、一度公言した夢は撤回しづらくなるとも言えます。それはそれで危険なことだとは思います。それを恐れてなのか知りませんが、夢を語らない人が多いように感じています。。
だけどそれってすごく損していると思うんです。それだけ夢を現実にするチャンスを逃しているのだから。
もし過去に語った夢が間違いであったなら撤回しても良い、それくらいの気持ちで夢を宣言していけば良いのだと思います。
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