人生の進め方 2つのタイプ 〜目標型と展開型〜

人生の進め方 2つのタイプ 〜目標型と展開型〜

「目標型」と「展開型」という言葉を聞いたことはありますか?

この2つは人の性質をタイプ分けしたものです。
この考え方を理解すると、自分の性格やまわりの人の性質を理解でき、また人生における願望達成も進めやすくなります。

この2つのタイプについて説明していきます。

目標型の性質

目標型の人は一言でいうと、長期の目標を立ててそれに向かって進んで行くことを好む人を言います。
逆に何も目標もなく毎日を過ごしたり、プロジェクトか何かを進めたりすると、どうしようもなく落ち着かなくなります。
生活の中でのあらゆる面において目標や目的があると、目標型の人はすごくしっくりきます。

また目標を意識しながら生活をするため、人生を前にすすめるためにはとても有利なタイプがこの目標型です。

会社員として働いていると、この目標型的な働き方を求められることが多いと思います。
会社で個人の目標を立てさせられて、上司からフィードバックがあり評価され昇給に影響が出る、なんて会社も多いのではないでしょうか。
なので目標型的な生き方が普通だと思われやすいですが、意外にも個人のもともとの性質として目標型の人はわずか2割程度だと言われています。

人生を進める上で有利に見える目標型の性質ですが、デメリットもあります。
それは「今を楽しむ」という気持ちを持ちづらいことです。
目標型の人は将来に目線が向かうあまり、現在を犠牲にしてしまいがちです。
目標のために頑張って期待した未来が来たとしても、また新たな目標ができて日々を犠牲にしてしまい、一体なにのために頑張っているの?という負のループに陥ってしまうことがあります。

したがって目標型の人は結果が出やすいのでまわりから見るとすごい人に見えますが、本人は現状に満足できていないという状況になりやすいです。
目標型の人はいま現在の幸せを意識的に感じてみると、人生の幸福度が高まりやすいです。

展開型の性質

展開型は目標型の逆で、長期の目標は立てず、場当たり的に物事をすすめるタイプのことを言います。
目標型の人は目的がないとソワソワしてしまいますが、逆に展開型の人は目標があると窮屈でならないのです。
このようなタイプの人は全体の8割程度いると言われています。圧倒的マジョリティーです。

ノープランの旅行の方が気楽でいいと感じたり、休日はのんびりと街をブラブラして過ごしたりできるのがこのタイプです。
日常に一貫性がないため人生を向上させると言う意味では目標型に劣ります。
目標型の人が熱心に自己を向上させる姿を見てうらやましく思いつつも「自分にはできないな」と感じたりもするものです。

会社で働く上ではどうしてもやるべきことをこなしていく必要があるため、この性格は不利に働きます。
仕事に追われて嫌になりながら仕事するのはこのタイプだと言えるでしょう。
しかし、8割の人がこのタイプなので、案外そういう人はまわりにたくさんいるのかもしれません。

願望達成における展開型

展開型は場当たり的なので、人生をより良くする方向に進まないという印象がありますが、決してそうでもありません。
この目標型と展開型の分類は、単なる人間のタイプ分けだけではなく、願望達成の方法としても使われます。

目標型は説明してきたとおり、願望を目標として、その目標を達成するための小さな目標をさらに設定し、計画的に目標達成へと近づいていきます。

一方、展開型の人は場当たり的で短期的視点で行動すると説明してきましたが、そういう人にも「将来こうなればいいなー」という願望がないわけではないと思います。
展開型のアプローチとしてはその願望をより強く持つことによって、目先の選択を願望に近づくように行っていくという方法があります。
目標型のように緻密に計画を作るわけではないので目標達成のスピードには劣りますが、願望に近づく中で「あれ、こっちの未来の方が面白くない?」と、より理想的な願望を見つけることができるメリットもあります。

またスピリチュアルな話をすれば、願望をはっきりと持つことによって願望の方から近づいてくる「引き寄せの法則」なるものもあります。
目標型なら引き寄せなんて回りくどいことはせずこっちから行くので、この法則は展開型のためにあるとも言えるかもしれません。

どちらがいいの?

では目標型と展開型のどちらがいいの?という話ですが、どちらがいいとかはないと思います。

社会で生きていくためには目標型の方がいいとは言えます。
僕自身は完全に目標型なのですが、目標型的に生きていると、それなりに勉強もできていたし、仕事でもそれなりに評価されました。
しかし、それで幸せだったかといえばそんなこともありません。

目標に向かう毎日ですが、なかなか目標が達成できないときは「あれ、俺何してるんだろう」なんて考えたりします。
そんな時に展開型の友達がフラフラと旅行している話などを聞いたりすると、自分にもこういう力の抜けた人生の選択もできたのかなと思います。
僕のまわりにいる目標型の人を見てみると、日々に力みすぎて自律神経が失調気味になりリラックスできていない人も多く、楽な生き方ではないと思います。

反対に展開型の友達からすると、やるべきことを淡々とこなしていく僕のようなやり方はとてもうらやましいようです。
お互い無いものねだりというところでしょうか。

大事なのは、目標型と展開型の両方の面を取り入れてみることです。
目標型の人は気ままにすごす日を作ってみたり、展開型の人は生活に目標を取り入れてみたりするといいです。
人生を前進させる側面と今その瞬間を大切にする側面をバランス良く取り入れることで、より幸福感の高い生活を遅れると思います。

まとめ

まずは目標型の人と展開型の人がいることを理解しましょう。
そして自分がどちらかに偏りすぎていないか確認してみるといいです。

さらには自分と違ったタイプの人が目の前に現れた時に、衝突を回避することも大切です。
この2タイプは大切にしていることが違うので、何も考えないと衝突してしまいやすいと言えます。

この分類を意識することによって、自分や他人をより深く理解していきましょう。