裁量トレーダーとシステムトレーダーの違い
- 2020.12.25
- FXトレード

トレードをやっている人なら、「裁量トレード」や「システムトレード」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
これらはトレード方法の大きな分類で、どちらの手法でも大きく稼いでいる人がいますが、トレードのやり方には違いがあります。
今回はそれらの特徴について説明したいと思います。
裁量トレードとは
裁量トレードとは、トレーダーがその場その場で相場状況に応じて判断し、トレードを行うという方法です。
ある程度の相場の判断基準は持っている裁量トレーダーが多いですが、トレードをするのかしないのかの最終判断はその場でのトレーダーの感覚に委ねられます。
SNSで目立っているトレーダーの多くはこの裁量トレーダーであり、比較的大きな額を稼ぐことができます。
しかしその反面習得はとても難しく、数ヶ月~数年間チャートに張り付いてチャートの動きが感覚的にわかるようになってきて初めて、利益を得られるようになります。
そしてチャートに張り付けば誰でも利益が出せるというものでもなく、ある程度の才能が求められます。
最終的な判断の基準が感覚となるため、調子が悪いときに何が悪いのかわからないというデメリットもあります。
SNS上で一時期すごく目立っていたトレーダーが、ある時を境に調子を崩し、いつの間にかSNSから消えたなどとことはよくありますよね。
システムトレードとは
システムトレードとは、人間の判断を挟まず、明確なルールのもとにトレードを行うことです。
「システム」という言葉があるのでコンピューターによる自動売買を想像しやすいですが、必ずしも自動売買である必要はなく、トレードの判断に人間の意思が入らなければシステムトレードといえます。
なので、明確なルールをもとに手動でトレードをするのもシステムトレードです。
システムトレードは裁量トレードに比べて利益の額が小さいと言われます。(それでも稼いでいる人は億単位ですが。)
そのためSNS上でも目立つ人は少ないですが、真面目に取り組めば裁量トレードに比べて利益を出しやすく、システムトレードで稼いでいる人は多いと言われます。
システムトレードで必要なものは論理的な考え方です。
トレードロジックを作り、過去のデータでそれを検証し、リスクとリターンを計算して、修正してまた検証する。。という繰り返しでトレードロジックをブラッシュアップしていきます。
とても頭を使うし根気のいる作業ですが、裁量トレードのように才能を求められるところは少なく、論理的に考えコツコツ改善していけば利益を出しやすいです。
違い
人のタイプを、感覚派と論理派 や 右脳派と左脳派 などと分けたりしますが、まさにこの2つのトレード方法はこの分け方と合致します。
裁量トレードは、感覚派・右脳派と相性がよく、芸術家的な感覚が求められます。
対して、システムトレードは、論理派・左脳派の人に向いていて、論理的な思考力が求められます。
また、裁量トレードを身につける感覚は、新しいスポーツを身に付けていく感覚に近いかもしれません。
野球のバットを振ってボールに当てようといくら考えても当たるものではありませんが、何回も試していたら次第にボールに当たる感覚がわかってきます。
システムトレードを身につける手順は研究に近いです。
論理的にチャートの動きを予測して、一歩一歩その確実性を高めていきます。
稼いでいる人の利益幅は裁量トレーダーの方が大きいです。
目立って稼いでいる人は裁量トレーダーで数百億~数千億円程度、システムトレーダーで数億~数十億円程度で、2桁くらい違うといったところでしょうか。
とはいえその最上位層にいる裁量トレーダー達は天才と言える人が多く、普通の人が簡単に目指せるものではありません。
一方で、システムトレーダーは論理的に正しいことを進めていけば利益につながるので、才能はなくとも稼げる確率が高いです。
月に数十万~数百万円程度を目指すのであれば、むしろシステムトレーダーの方がいいと言えます。
まとめ
裁量トレードとシステムトレードの特徴について説明してきました。
大事なことは、この2つの手法を理解して、自分にあったスタイルで進めていくことです。
習得は難しいが莫大な利益を裁量トレードで目指すのか、根気がいるし莫大な利益は稼げないが確実性の高い利益をシステムトレードで目指すのか。
自分の性格と照らし合わせたりして、考えてみてはどうでしょう。
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