勉強することの功罪
- 2021.01.17
- ライフスタイル

「勉強は良いこと」とよく言われますが、僕は必ずしもそうだとは思いません。
僕のまわりには、高学歴でとても勉強ができる人や、勉強嫌いで地元に残って高卒で働いている人まで様々ですが、高学歴な人がいい状態にあるかといえば、そうは言いきれません。
今日は「勉強」がもたらすものについて、書いていきたいと思います。
勉強で自分の可能性が広がる
勉強の一番のメリットは、自分の可能性が広がることだと思います。
わかりやすいのは受験勉強です。
勉強してよりレベルの高い大学に行けば、就職できる企業や職種の幅が広がります。
高学歴の人は能力が高い可能性が高く、能力の高い人はたくさんの企業が求めているため、就職の選択肢が増えます。
まわりから「勉強しなさい」と言われるのは、このためが多いでしょうか。
就職してからは、仕事面では、自分が働きたい分野の勉強をすれば自分の仕事の幅は広がりますし、大きな仕事も任せてもらえるようになるかもしれません。
加えて経営やビジネス全般の勉強をしてみたら、マネージャーの立場まで引き上げてもらい、より大きな仕事をできるかもしれません。
仕事を離れても、例えば料理の勉強をすれば料理の幅が広がるし、スポーツ科学の勉強をすれば趣味でやっているフットサルがより早く上達するかもしれません。
学ぶことが好きな人は、ある分野での理解が深まると、より高度な概念も理解できるということもあります。
大げさにいうと「世界の真理に近づける」みたいなもので、学ぶことが好きな人には大きなメリットですよね。
勉強で世界の構造が見える
メリットだからけの勉強に見えますが、僕にはデメリットも大きんじゃないかと思っています。
それは世界がクリアに見えすぎて、世の中での自分の居場所が分かってしまうことです。
勉強をしていくと、どんどん合理的な考え方ができるようになっていき、また情報感度も高くなってきます。
その結果、例えば激安のチョコレートをスーパーで見かけただけで、その背景にある、発展途上国のカカオ農園で不当に安い賃金で働かされる労働者が想像できたりするのです。
日経電子版のCMで、カップルが住んでるマンションに若い女性が私服で宅配便を届けに来て、彼氏だけが「なるほどね」といっているのを見たことは無いでしょうか。
まさにあの現象が起こります。(あのCMはうざいですが笑)
同じものを見ていても、勉強をする人はそこから見えてくるものが全然違います。

この画像をご存知でしょうか?
もうこれが流行ったのは結構前になりますが、かなり納得感があります。
世の中を深く見えるようになっていって、世界の構造がぼんやりと分かってくると、世界がどんなところで自分がどれだけ不利な立場にいるかが見えてきます。
毎日疑問も持たずに会社に行き、家と車をローンで買って、はやり物を買って、みたいな生活に対して、急に疑問を持つようになります。
そうなると悪くないと思っていた今の状態が、一転して悪い状態に感じられてくるのです。
その状況から抜け出すことは容易ではないので、「自分は不幸な状態だ」と思うこともあるでしょう。
それに比べて勉強をしない人は、毎日仕事に行くこと、たくさん物を買うことなど、疑問も抱かずに「この人生も悪くないかな」と思いながら行きていけます。
勉強してる側から見ると、そういう生き方は世界がせまいなと感じてしまいますが、幸福感を感じやすいのは世界が狭い生き方です。
そして一度世の中がぼんやりと見えてしまうと、もう見えなかったときには戻れません。
不利な立場の自分を受け入れないといけないのです。
まとめ
人生の質は幸福感で決まると思っていますが、勉強をその視点から見てみると、メリットばかりではありません。
勉強することで世の中をみる幅は広がりますが、自分が幸福を感じられる水準も上がってしまうことがよくあります。
先程の画像には続きがあって、勉強を続けるとまた違った景色が見えるみたいです。
この画像がどういう意図を持って書かれたのかは僕には理解できませんし、まわりにもそういう人はまだいませんが、勉強を続けるのであればこの境地にたどり着いてみたいですね。

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