ソーシャルレンディングの現実
- 2021.01.18
- ソーシャルレンディング

以前、ソーシャルレンディングをはじめたという記事を書いていたので、その結果報告をしたいと思います。
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは、簡単に言うとネット上でお金を借りたい人(会社)と貸したい人をマッチングするサービスです。
間を取り持つソーシャルレンディングの会社が借り主の信用度などを確認しているので、ある程度信頼性がある借り主にお金を貸すことができます。
とはいえ普通の企業は銀行からお金を借りるのであって、ソーシャルレンディングでお金を借りるような事業者はそれに比べるとリスクが高いということはあると思います。
貸す側の目線で見ると、銀行の定期預金以上、株やFXなど以下のリスクで、資産運用することができます。
リスクは基本的にはリターンに比例しますので、株やFXで成功するほどじゃないにしても銀行に預けとくよりはずっと良いよね、というような投資先です。
具体的には年利3%程度から高いものだと10%近いものまであります。
もちろんこの数字はリスクに比例します。

↑こんなかんじで、クラウドファンディングの会社が「ファンド」として、いろんな形にまとめています。
たくさんの企業が含まれているため、その分リスクヘッジもできます。
他にも不動産関連などいろんなジャンルのものがあります。
結果報告
ということで、結果報告をしたいと思います。
一つ断っておきたいのが、最初にソーシャルレンディングに手を出したのが2019年の前半です。
その後基本的には触っていないので、コロナ禍の情勢が反映できていないかもしれません。
その点、ご了承ください。
SBIソーシャルレンディング
SBIソーシャルレンディングには不動産担保ローン事業者ファンドというのに2口で合計5万円(1万+4万)を出資しました。

いずれも14ヶ月の運用でしたが、1万円の方は124円の利益に、4万円の方は786円の利益になりました。
ざっくり利息を計算すると、1万円の方は約1.1%、4万円の方は約1.7%となります。
予定利回りが3-5%なのに大きく下回っているのには理由があり、運用中に元本の一部が返済されていっているからです。
なので1万円出資したケースでは、出資の翌月には半額の5,000円が返ってきていました。
計算してはないですが、出資が続いている分に関しては、3-5%程度の利息は担保されていると思います。
したがって、運用途中に出資金が返ってきてしまう仕組みのクラウドファンディングでは、完全に放置で利回りを確保することはできませんでした。
このファンドの場合はかなり細く出資金が返ってきてたので、管理や計算が大変でした。
LC LENDING
LC LENDINGは、「LCGF626号 3か月運用型」というのに4万円、「LCGF577号 6か月運用型」に2万円を出資しました。
「LCGF626号 3か月運用型」は3ヶ月で565円で、利回りは5.6%、「LCGF577号 6か月運用型」は6ヶ月で646円で、利回りは6.5%。
前者は予定利回り5.00%、後者は6.00%となっており、短期の出資ではありますが、予定を上回るパフォーマンスを見せています。
こちらは出資金が途中で返ってくることもなく、月ごとに利息分だけ支払われ、最終月に出資金も返ってきました。
NextShift Fand
NextShift Fandでは「ジョージア×カンボジア中小企業経営者さん応援ファンド」に40,000円、「カンボジア×ジョージア農家さん応援ファンド」に20,000円を出資しました。
目標利回りはそれぞれ6.70%と7.20%でした。
発展途上国のリスクの高いところなので、利回りも高くなります。
結果、前者は1,488円で後者は667円の配当金でした。
両方とも13ヶ月の運用期間なので、利回りは3.4%、3.1%でした。
あれ、予定の半分くらいになっていますね。。。
出資段階での利回りの表記が「目標利回り」となっていたので、もしかすると他社よりもこの数字の確度が低いのかもしれません。
そもそもこの会社のコンセプトも、「クラウドファンディングを通して社会貢献をしよう」みたいな感じなので、そこまで利回りにがめつくないのかもしれません。
CROWD CREDIT
CROWD CREDITで出資したのは「ユーラシア金融事業者ファンド」に20,000円、「東欧金融事業者支援ファンド」に30,000円です。
前者は表面利回り12.5%ですが、運用手数料が1.9%かかり、かつ為替の影響を受けるとのこと。
期間は13ヶ月。
後者は6.5%ですが、運用手数料が3.9%かかり、為替の影響は受けないようにヘッジしているとのこと。
期間は13ヶ月。
うーん、細かいことが難しい。。
結果は、前者はなんとマイナスの-46円で年利-0.2%、後者は1,534円の利益で年利4.7%でした。
前者は運用自体は14.9%のプラスで予定をも上回っているのですが、ルーブル建てだったのでルーブルの下落によって利回りがマイナスとなってしまったみたいです。
為替差くらいどうにかなるだろうと考えてたのが甘かったですね。(FXやってるのに、、)
新興国通貨が年で10%動くことくらい予想できることでした。

まとめ
クラウドファンディングを試してみた感想は、手放しで儲かるほど簡単ではないということです。
結果として儲かってはいますが、途中で出資金が変換されたり、予定利回りを大きく下回ったり、為替差でマイナスになったりしました。
クラウドファンディングでしっかり稼いでいくためには、このあたりをきちんと見ていく必要があります。
なので出資したら完全放置とはいきません。
また、今回はクラウドファンディング会社の選定をしっかりしたので、為替差のマイナスという例外はありますが、基本的には元本割れということはありませんでした。
クラウドファンディング全体では現状でもいくつか元本割れしているものも出てきているみたいですし、今後世界的な経済危機が来たときには、優良クラウドファンディングのファンドでも元本割れが多発することが予想されます。
そんな経験も踏まえ、たくさんお金があるわけでもないので、今は実業に専念しようと思っています。
お金がたくさんあって、株などのように価格の上下に振り回されたくないという人にはかなりもってこいの資産運用法だと思います。
以上、クラウドファンディングに興味がある方の参考になればうれしいです。

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