「お金がなくても幸せ」は本当か?

「お金がなくても幸せ」は本当か?

昨日のブログで、貧乏人と金持ちはどちらもお金からの束縛から開放され得る、という結論になりましたが、もうすこし深く考えてみたいと思います。

ざっくりおさらい

前回の内容を少し振り返ります。

現代の人々はお金に振り回されることが多いですが、これは収入より多くの支出をしているからです。

収入より支出が少ない状態を保ち、少しずつでも貯金できていれば、たとえ収入が少なかったとしても、日々金策に走るようなことがなくなり、お金に振り回される事がありません。

この消費社会においては、人々は物欲を押さえきれずにたくさん消費しがちです。

収入が多くなった分、消費の量も青天井に上げてしまうと、たとえ資産をたくさん持った金持ちになれたとしても、お金に振り回されるような状況になります。

お金に振り回されないためには、収入の多い少ないに関わらず、物欲をコントロールできるようにするのが重要なのでした。

収入の低い貧乏人は、職を得る難度は低いですが、お金の面での人生の選択肢が少なくなります。

一方で資産から収入を得られるお金持ちは、資産を築く難度は高いが、使えるお金が多いので人生の選択肢が増えます。

物欲をコントロールできていたらお金に苦労はしないけど、難度と人生の選択肢の関係で、この2つの選択肢があり、どっちもメリット・デメリットあるよね、という話でした。

そもそも支出は制限可能か?

高度に貨幣経済が発達した現代では、お金がなければ暮らしていけません。

したがって支出を切り詰めたとしても、ゼロにするのはほぼ不可能だと思います。

さすがに月の収入が1万円だとかなると、物欲を断っても最低限の生活していくだけで、お金に振り回されるのは避けられないと思います。

ここで取り上げている「貧乏人」は、さすがに低くて月収10~15万くらいの人を想定してはいるのですが、だとしても病気になったり、子供ができたりするかもしれない人生において、普通の医療を受けたり、普通の家庭を築くための支出を、「貧乏人」はお金に振り回されずにできるのでしょうか。

以下のようなブログを見つけましたが、その中では一人暮らしの男が贅沢をせずに病気などのイレギュラーな出来事がない場合に必要な金額は、約10万円ということでした。

社会保険なども考慮された金額なので、それを除くと8万円くらいでしょうか。

もちろん家賃も入った金額なので、かなり生活的にはカツカツだと思います。

ここから家財道具を買ったり、服やスマホを買い替えたりなど、毎月はかからないけど必ず発生してくる出費を考えると、社会保険など込で12万くらいでしょうか。

お金のかからない若い男でこれくらいかかってくるので、化粧や最低限のオシャレにお金のかかる女性や、病気をしやすくなる中高年とかになると、もっと上がるでしょう。

それだけで10~15万円なんてすぐに吹き飛んでしまいますね。

また結婚して子供を持つことも人間として生きていればあるでしょうが、子供1人を育てるのに一千万以上のお金がかかるそうです。(大学まで行って全て公立の場合。調べるといろいろな数字が出ているのでご参考まで)

22年で一千万かかると考えると、月割で4万円弱です。

子供は高級品、みたいな話をメディアでたまに見かけますが、たしかに高級車を買えるくらいの金額ですよね。

そして医療が発達したことによって命を救える可能性はどんどん高まっていますが、それに伴って医療費も上がっています。

医療保険制度があるのであまりに高い場合は補助されるみたいですが、それでも少ないお金で暮らしている人にはかなりきつい負担となるでしょう。

「節度のある普通の生活」がどの程度なのか、判断が難しいところもありますが、子育てや病気を治すことは「普通の生活」に当たるんではないでしょうか。

となると、物欲をコントロールできていたとしても、お金に振り回されずに生活できる収入の水準はかなり高く、そして病気など突発的な大きな出費にも耐えられるような蓄えを常にしておく必要があるといえるでしょう。

前のブログで取り上げた本から取って「貧乏人」という表現をつかっていますが、いわゆる中流階級以上の人たちでないとこの生活は難しそうですね。

結局、資産を持つしかない

お金に振り回されない生き方をするには収入より支出を少なくしないといけないが、節度のある普通の生活をしようとするだけでかなりの支出となるため、ある程度の収入が無いことにはお金に振り回されない生活は送れないことが分かりました。

収入の少ない「貧乏人」は人生の選択肢が狭まるというデメリットがある一方、適当に探した仕事の収入だけで暮らせるという難度の低さがメリットだと考えていました。

しかし、適当に探した給料の低い仕事では最低限の生活は送ることができないと気付き、したがってこのメリットはなくなりました。

となると、勤め人としてなら給料の高い仕事をしなければなりませんが、それってけっこう難度が高くないですか?

仕事で昇進するとか、資格を取るとか、転職してもっといい仕事につくとか、めっちゃ仕事を頑張らなくてはなりません。

勤めてる会社が無くなる可能性もあるので、そうなった時にまた高い収入を得られるように、自分の市場価値を高めておかないといけません。

周囲からの影響でこの方向で頑張っている人も多いですが、そんな簡単に給料って上がるものではないと思います。

それを頑張るのであれば、お金を生み出す資産を増やすことに力を入れるほうが難度は低いのではと思います。

そして資産を持つ方向に行けば収入は桁違いに増えるため、もちろん収入を超えない程度にですが、夢を追ったり、仲間と楽しんだり、家族と大切な時間を送るためにお金を使うことができ、人生の選択肢が広がります。

結論としては、資産を持つことが一番良い方法なのではないかと思います。

まとめ

お金に振り回される人生から抜け出す方法について考えてきました。

まず前提として、収入より支出が低くなるように生活するとお金に振り回されることがなくなり、そのためには物欲をコントロールすることが重要です。

その上で、適当に探した低い収入の仕事をすることは、職を見つける難度は低いけど、その収入では節度のある普通の生活を送るにも十分ではありませんでした。

となると収入の高い職を得ればいいということになりますが、その難度は一気に上がってしまいます。

それよりかは資産を持つほうが難度として低く、しかも収入の上昇は青天井なので、普通の生活を超えて、人生の選択肢がたくさん増えるというメリットがあるのでした。

したがって、物欲をコントロールし、資産を持つ、という生き方が良いのでは?というのがこの記事の結論です。

勤め人として収入を上げるより、資産を築くほうが簡単だと僕は思っていますが、この辺をまた検証する余地はあるかもしれません。

僕の現状は資産としてのビジネスを育てている最中で、まだ資産を築けてはいませんが、いずれ実体験をもとにこのあたりを語れるようになれればと良いなと思います。