トレードの自動売買は勝てるのか?
- 2021.02.10
- FXトレード

FXトレードをかれこれ10年くらいやっていますが、最近は自動売買を取り入れようと思い試行錯誤しています。
自動売買については賛否あるとお思いますが、10年間の経験から言って自動売買は勝てるやり方だと考えています。
今日はそんな自動売買がなぜ勝てるのかお伝えできればと思います。
トレードの自動売買とは
プログラムが自動売買してくれる
トレードの自動売買とは何かというと、自分が手を動かしてポチポチトレードするのではなく、パソコン上のプログラムが自動で売買を行ってくれることです。
僕はFXでやろうとしているところですが、ビットコインでもやっている人が多いです。
株や先物などもやれないことはないのでしょうが、プログラムから注文を出す環境があまり整っていないのでやりづらいとは思います。
しかし手動で注文を出せるのであれば、日々の売買判断はリアルタイムでプログラムが行うことができるので、オンラインで取引できるほとんどで使うことができます。
ウォール街での導入
「自動売買なんてあやしい」と思うかもしれませんが、世界の金融を牛耳っているとも言えるウォール街のファンドでは、かなり自動売買の導入が進んでいると言われます。
個人トレーダーが「アルゴ(=アルゴリズム)」や「AI」などと言っているもので、実際にこれらの導入が増えたことによって、相場が荒れやすくなっているのはもはや常識となっています。
「フラッシュ・クラッシュ」という一気に相場が崩れる現象が数年前に起こりましたが、これもファンドが使う自動売買が暴走して相場を崩したと言われているのです。
ウォール街でよく使われているくらいなので、ファンドの世界で自動売買は常識となりつつあるといえると思います。
個人トレーダーとしても、ハードルは高いですが取り入れない手はありません。
甘い世界ではない
「プログラムが自動でやってくれるなら簡単だ」と思っているとしたら、それは完全に間違いです。
裁量でトレードするのとはまた違った難しさが自動売買にはあります。
まず相場への深い理解だけでなく、プログラミングの知識が必要です。
また自動売買のトレードロジックをいくつも組んで同時に走らせることになるのですが、時間とともに使えなくなるロジックも出てきます。
それをそのままにしておくか、止めるのか、修正するのかは、裁量トレードと同じようにセンスと経験が必要になってくるところと言えます。
自動売買の優位性
システムトレードとほぼ同じ
トレードの方法には裁量トレードとシステムトレードがあるという話を以前しました。
システムトレードは厳格なルールを作って、その条件に合致した時にトレードを行うスタイルです。
したがって、厳格なルールをプログラムで作ってしまえば、あとは条件に合致した時のトレードはプログラムにやってもらうことができます。
なのでシステムトレードと自動売買とは非常に相性がいいです。(人によっては同一のものとみなしたりしてます。)
とはいえ人間が認識できることに比べたら、プログラムが認識できることは少ないので、100%再現できるかというと難しいこともあります。
僕のスタイルはシステムトレードだったので、今回自動売買の導入をはじめました。
手放しでトレードできる
大きなメリットとしては、自分で手を動かす必要がないことがあります。
トレーダーといえばチャートに張り付いているイメージですが、自動売買をつかっているとその必要がありません。
その代わりに自動売買のチューニングの時間は必要になりますが、自分の好きな時間にできるメリットは大きいですよね。
あとチャートに張り付いて自分が注文を出さなくていいので、感情によってブレないというメリットもあります。
というか個人的にはこっちのメリットがでかいと感じています。
トレードをある程度やっていたら分かりますが、トレードには自分のメンタルとの勝負という側面があります。
ルール通りにやって負け続けた結果ムキになってしまい、取り返そうとルールを外れた大勝負に出て大損こいた、なんて話はトレードをやっているといろんな方面から飛んできます。
それができないという状況はすごく良いです。
AIの可能性
現在の自動売買の主流は自分でチャートを見て、勝てるルールを見つけ、それをプログラムに書いていく、というやり方です。
それが今後AIの発展によって、過去の価格データをAIにわたすと、AIが自分で勝てるルールを見つけて、勝手にトレードしてくれるようになるかもしれません。
というか、もしかするとファンドではそのやり方が主流になっている可能性もあります。
AIにも色々ありますが、現在ではディープラーニングという人間の頭に近い動きをするシステムも、個人レベルで組めるようになっています。
しかし「AI」というのはIT界でかなりトレンドでもあり、プログラマーの人たちがたくさんAIを使ったトレードシステムを作りブログなどで公開してますが、ほとんどが成功していないようでした。
なので少なくとも現時点では、AIを使っても簡単に勝てるわけではないみたいです。
これは今後に期待です。
デメリット
デメリットにも触れておくと、まずはプログラミングの知識を前提とすることです。
僕もここがネックになって、自動売買の構想はありつつもずっと手を出せない状態が続いていました。
たまたま他のことでPythonというプログラミング言語を勉強せざるを得なくなり、ラッキーなことに自動売買が作れそうなくらい知識をつけることができました。
そうでもないと今でも構想のままだと思います(笑)
あとは莫大な利益を稼ぎたいなら、裁量トレードのほうが上を目指せるということもあるみたいです。
トレード界で目立っている人はだいたい裁量トレーダーなんですよね。
自動売買はある程度のところで壁があるみたいです。
とはいえ数億~数十億円くらいだったらどちらも難易度としては変わらないみたいなので、世界のトップを狙おうなんて考えていないならどちらでもん問題ないと思っています。
人が組んだシステムでは勝てない
自動売買と聞いて、もしかするとネットでたまに見る怪しげな商材のことを想像していたかもしれません。
「完全放置で月利150%」みたいなやつです(適当ですが。。)
僕はそういうのには反対派で、自分でプログラムを書いて、ちゃんと日々メンテナンスもしていく必要があると考えています。
多分そういう商材の多くはそもそも利益の出ない詐欺商材だと思いますし、もし仮に有効なロジックであったとして、それが長い間有効に作用するということはないと考えています。
ロジックをプログラム化すると、どうしても柔軟性に欠けてしまうので、それを日々の相場状況に合わせてメンテナンスしていくことは必須です。
実は僕自身も他の人が組んだ自動化されたロジックを使ったこともあるのですが、うまく行かない時に何が悪いのかわからないし、いまこのロジックを止めるべきなのか、一時的なものだから動かしておくべきなのかなど、見当もつかないんですよね。
なので自分で考えたロジックでプログラムを組んできちんとメンテナンスしていくことが大事だと思っています。
まとめ
自動売買のいいところが理解してもらえたでしょうか。
僕もまだ駆け出しなので、今からたくさんうまく行かないこともあって、トライアンドエラーを繰り返していくんだと思います。
そうやって分かったことは、またお伝えできればと思っています。
ご参考まで、僕がPythonで自動売買プログラムを作るのにベースにしたUdemyのコースを載せておきます。
【Udemy】現役シリコンバレーエンジニアが教えるPythonでFXのシストレFintechアプリの開発
初心者からすると内容は高度だと思いますが、とりあえず見様見真似で作っていけば、それっぽいのは出来上がっていきます。(僕もずいぶん苦労しました。。)
全くゼロからのスタートでこれはきついので、本などで基礎的な事を学んでからこれをやるほうが良いです。
このコースを出している人も基礎コースを出しているので、僕は受けてませんが一応それも貼っておきます。
教え方はすごく上手だったので、このコースも分かりやすいんじゃないかと思います。(違ったらごめんなさい)
【Udemy】現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル
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