富豪になるためのルール②(庶民視点から)

富豪になるためのルール②(庶民視点から)

前回、日本と世界の富豪は、現実から飛躍した領域でうまく立ち回ることによって、富豪となった人が多いと書きました。

具体的には、高度なレベルで金融や交易を行うことでメディチ家はヨーロッパ1の富豪となっています。

今回は何も持たない庶民レベルでは何ができるかを考えてみます。

勤め人の現状

現実からの飛躍はできている

今の社会は高度に資本主義化されています。

前回「現実からの飛躍」という言い方をしていますが、自分の仕事が社会の中でどんな役割を担っているのか理解しづらいと言う意味で、現実からの飛躍はできていると言えます。

人々の仕事は最終的に個人の消費に行き着きます。

例えば広告の会社で経理をやっている場合は、経理担当→広告を作る担当者→顧客のネジ会社→その顧客の自動車製造会社→自動車ディーラー→消費者、の流れで消費者にたどり着きますが、広告会社の経理担当は、自分が消費者に自動車という価値を提供しているとは思いませんよね。

資本主義の中で高度に分業化された仕組みの中ではこういう事が起きます。

この複雑さが「現実からの飛躍」としてお伝えしたいことです。

この飛躍が銀行業や交易の場合は高度なところで行われていると言えます。

したがって、この社会で普通に暮らしていると、現実から飛躍したシステムの中に自動的に組み込まれていると言えます。

うまく立ち回れていない

ではなぜ貧しい人も多いのかと言うと、それはそのシステムの中での立ち回りが上手くできていないからです。

飛躍した社会の歯車の一つとなってしまうと、むしろ不利益を被る側となってしまいます。

なのでうまく立ち回ることを考えなければなりません。

今の社会でうまく立ち回れている人たちは、金融機関・商社のオーナー、不動産投資家、株式投資家、各種トレーダー、政治家、貴族などでしょうか。

飛躍したシステムからうまくお金を吸い上げる仕組みを持っている人ですね。

自給自足に劣る

勤め人は飛躍した社会の中で不利益を被るので、最も現実に近い自給自足の生活よりも劣っている可能性があります。

自分が生み出した価値が100あるとすると、自給自足ではそのまま100として受け取れますが、勤め人は社会システムの中を通ることによってかなり減額されて受け取ることになります。

長い歴史を通して社会全体で生産性はどんどん上がっているのに、人々の労働時間はまるで変わらないのには、そういう罠があるからです。

庶民の現実的な選択肢

富豪と同じ選択肢はとれない

庶民が富豪と同じ方法をとろうとしてもいきなりは難しいです。

そういう人たちには、人脈や資金、情報が集まってくるため、その前提が全く違います。

メディチ家の躍進の一つのきっかけは教皇庁との取引ができたことにありますが、それはそうなるに至る前提が揃っていたからです。

普通の勤め人がいきなり皇室と取引はできませんからね。

庶民には庶民なりのやり方があります。

うまく立ち回ることを考える

大事なのは、この「現実から飛躍した」社会での立ち回り方を考えることです。

立ち回り方とは、社会からお金を引っ張る手段を持つ、と言い換えられそうです。

飛躍した社会とは、なんだかよく分からないカオスな社会とも言えますが、その中でお金を吸い取れるポジションを見つけましょう。

王道で言うと、起業、株式投資、不動産投資などでしょうか。

勤め人として生活している限りは、会社が得たお金をコントロールする立場にいないので、というか会社にとってはコストの一つでしか無いため、立場としては非常に不利になります。

社会の隙間を狙う

例に出した王道以外にも、手段はたくさんあると思います。

情報商材の販売、仮想通貨、アービトラージ、各種トレード、商品の転売、不動産の転売、ネットワークビジネス、詐欺などなど(犯罪はいけませんが)

コロナ禍の今でいうと、狂ったように政府からお金が出ているので、それをどうもらうかという視点もありかと思います(犯罪はいけません)

こういったことは、社会が高度に複雑化したため生じたバグみたいなものだと思います。

現実から乖離していたり、それゆえ周囲の人たちからは変な目で見られるかもしれません。

しかしだからこそ儲かる領域だとも言えると思います。

こういうバグはすぐに修正されてしまうことも多いので、見つけたらさっさと手を出してみるのがいいと思います。(もちろん犯罪はダメですよ。くれぐれも)

自給自足

逆のパターンとして、現実に立ち返ると言う方法もあります。

極端に言えば自給自足です。

自給自足になれば、自分の生産したものは自分で受け取ることができます。

自給自足と言うとすごく貧しい人のイメージですが、それは生産数そのものが少ないからです。

勤め人と同じくらい働いて畑をやれば、食べきれないほどの野菜が取れます。

実際僕も、1~2週間に1回だけ畑をやっていますが、最近はかなり慣れてきたので、食べきれないほどの野菜ができます。

がっつり働きたいなら、自営業という選択肢もありです。

社会に組み込まれるので、少し現実からの飛躍感がありますが、それでも自分で稼いだものは自分で受け取れるため、利益を社会に吸われることも少ないでしょう。

まとめ

前回のメディチ家の話から、いろいろと広げてみました。

金儲けの裏技的なことには誰もが興味を抱くところかと思いますが、そのヒントが「現実からの飛躍」にあるように思います。

下々の庶民がメディチ家と同じことができる訳もありませんが、いくつか教訓を得て人生に役立てて生きたいと思っています。

前回もご紹介したメディチ家が出てくる本はこちら。