利益を増やすための仕組みづくり
- 2021.02.22
- 仕事

零細企業の経営につい2回にわたって書いてきました。
今回は最後として、利益を出すことに絞って考えていきたいと思います。
計画を立てる
利益を出すためにまず大事なのは、計画を立てることです。
零細企業のレベルだと計画を立てていないところも多いかと思いますが、長期的に利益を上げていこうと考えると計画を建てることは不可欠です。
まずは計画してみることから
「計画しようにも、何から手を付けていいものか。。」と感じる人も多いかと思いますが、そういう時は思いつく範囲でまず作ってみてください。
これくらいあったらいいな、という売上や利益の数字を、これからの5年間くらい埋めてみたら、そのために何あ必要なのか?というのが自然と浮かんでくると思います。
あまりにも手がかりがなさすぎて、ネットで調べたり、本を読んだりしてみても、これと言った正解のやり方は正直ないです。
なのでまずはざっくり思いつく計画を作ってみて、それをブラッシュアップさせるヒントを得るためにネットや本で調べていくことをオススメします。
そして結局はその計画を実際に運用しながら修正していくものなので、はじめからあまり力を入れすぎないことが大事です。
具体的な数値で計画する
とはいえ本当にどうすればいいかわからないという方もいると思うので、少しだけポイントを付け加えます。
まず大事なのは、計画は数値目標で設定していくことです。
例えば「5年後に地域で愛される企業になる」といった計画があったとして、これが達成できたかどうかは、何を基準に判断したらいいのか分かりませんよね。(理念としてなら素敵だと思いますが)
この方向性を変えないにしても、〇〇の範囲の地域でシェアNo.1など、具体的な基準を設ける必要があります。
一番わかりやすいのは売上や粗利の目標値です。
これだと達成できたかどうかが一目瞭然ですよね。
とくにこだわりが無い限りは、これらの数値を計画の中心に据えるといいと思います。
今日何をやるべきかまで落とし込む
そして計画を立てる時は、今日何をやるべきかという具体的なところまで落とし込まれなければ、その達成率は低くなってしまいます。
「今月の売上を〇〇万円まで伸ばそう」と思っただけで行動に移せなければ、月末に「目標達成できなかったな」と思って終わりです。
「今日の営業帰りにポスティングをして帰ろう」などという具体的な行動の変化を起こせてはじめて、現実を利益が出る未来へと変えることができます。
PDCAを回す
PDCAサイクルという方法がありますが、この計画の実行に置いてはとても強力な武器となります。
PLAN(計画)をして、DO(実行)をし、CHECK(検証)で計画通りに行ったのか確認し、ACTION(改善)でうまく行かなかったことへの対策を考え、次のPLANを行うというサイクルです。
計画を立てっぱなしではダメ
計画は作っただけではなんの役にも立ちません。
計画を立てたことに満足して実行しない人もいますが、それでは計画を立てた時間の分ただの無駄です。
計画ができたら必ずこのPDCAのサイクルに入れ込む必要があります。
目標達成が得意な人なら無意識にできることではありますが、そうでないならPDCAを一つずつ分解して実施することをオススメします。
CとAが大事
プライベートな計画であればPLANだけで終わってしまう人も多いですが、会社経営では日々何かしらやることがあるので、DOまでは進めやすいかと思います。
ですが意識しないと行えないのがCHECKとACTIONです。
CHECKでは計画通りに実行できたかを確認し、できていないなら何故できていないのかを分析します。
そしてその分析をACTIONで計画通りにいくような改善策にして、次のPLANのベースとしていきます。
これらCHECKとACTIONは忙しい中では後回しにしてしまいがちなので、意識的に時間をとってこれらを行ってみるといいです。
これらをやらないとPLANとDOのみ単発で行い続けることとなるため、過去の過ちを何度も繰り返してしまったり、計画通りに毎回行かなかったりと、非常に効率の悪いことになってしまいます。
繰り返すほど精度が上がる
計画を立ててPDCAを回すことによって、確実に計画実行の精度が上がっていきます。
それはPDCAのCHECKとACTIONで同じ失敗をしないような仕組みとなっているため、段々と成功確率が上がってくるからです。
なので計画の説明でも言ったとおり、最初の計画にあまり時間をかける必要はありません。
PDCAを回していく中で、計画に足りなかったことや不要だったことをブラッシュアップしていけばいいのです。
まずははじめてPDCAを回していくことが大事です。
おわりに
「計画」と「PDCA」というのは、大企業では常識ですが、零細企業ではあまり使われていなかったりします。
知識が無いということもありますが、社長だと忙しすぎて手を付ける気になれないということもあるかと思います。
しかし、一度身に付けて習慣化すれば、強力な武器になることは間違いないです。
まだこの武器を持っていない人は、ぜひ身に付けてみてください。
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