社会のバグで金稼ぎ

社会のバグで金稼ぎ

少し面白い話を見つけたので、それをネタに話を広げてみたいと思います。

現在、仮想通貨が値を上げていてとても話題になっていますが、仮想通貨取引所の「資金調達率」という仕組みを利用して、月利10%くらい低リスクで稼ぐことができるという話です。

怪しいですよね?笑

この話を掘り下げつつ、時々生じる社会のバグについて考えていきたいと思います。

bybitの資金調達率

「資金調達率」とは仮想通貨のFX市場において、売り手と買い手の売買量を調整するために、多く売買されている方から少ない方へ、金利のようなものを支払うという仕組みです。

ちょっと難しいですが、例えば現在が上昇トレンドだったとして、そういう時は買ってる人が多いため、買いポジションの人は金利を支払い、売りポジションの人は金利を受け取ります。

ここで金利と表現しているものが資金調達率です。

仮想通貨FX会社としてはこの資金調達率がなければ売りと買いの量に大きく差が出てしまい、仮想通貨FX会社が損をしてしまうため、多くのFX会社でこの方式が採用されています。

その中でも特に資金調達率が大きく出やすいのがbybitという取引所です。

bybitの資金調達率による支払いや受け取りは1日に3回あるのですが、それは月にして10%以上になることがあるのです。(相場によって大きく変動します)

この資金調達率を使って利益を得ようというのが今回見つけた方法で、例えば現金でビットコインを一定数買って、それをbybitに送って同じ数量だけ売りをかければ、ビットコインの価格変動には左右されないまま、資金調達率による受け取りだけすることができます。

これでほぼノーリスクで最大月利10%のお金製造機が出来上がったというわけです。

と、ここまで書いてきましたが、これはあくまでも計算での話です。

僕はまだ小資金でテストをしている段階で、きっとこのロジック通りに行かないことも色々とでてくるんだと思います。

しかし注目してほしいのは、仮想通貨のFX会社が自分の利益を守るために、極めて真っ当な理由で作った資金調達率という仕組みを使って、大きな利益を得られるという事実です。

世間ではこういった社会のバグとも言えるような、いわば社会の抜け道のようなことが、たまに起こっています。

投資に対するリターンは同じ

世間一般に知られているお金稼ぎは、投じた労力やお金、リスクに対するリターンの比率がだいたい同じような水準にあります。

言い換えると、期待値はだいたい同じだということです。

アルバイトや会社勤めは、自分の労力だけを投じて、ほぼノーリスクで少ないお金をもらいます。

自分のビジネスを持っている場合は、労力だけでなく資金も投じ、またリスクも受け入れているので、その分大きなリターンが期待できますよね。

また株式投資は労力は投じずお金を投じリスクを受け入れることで、大きな利益を得られます。

めちゃめちゃ勉強して、他の人を遥かに超えるパフォーマンスを出して儲かっている人は、莫大な労力を投じたので相応のリターンを得られていると説明できます。

こうやって自分が投じたものやリスクの受入度合いによってリターンが変わってくるのは、市場の原理のような力が働いているからです。

ある手法で金が稼げるとわかるとそこに人が群がり、途端に儲からなくなってしまいます。

市場価格が下がったり、誰かがルールを変えたり、そのプロセスは様々ですが、ほとんどの場合で投資に対するリターンはほどほどになります。

誰かがお金を稼いでいるということは、誰かからお金がなくなっているということなので、その状況が放置されるという状況は世間が許してくれません。

リスク・リターンを外れた世界

しかし先にも述べたように、そうではない方法も無くはないのです。

リターンが投じたものを遥かに超えるため、社会のバグだと認識しています。

資金調達率の話だと、ビットコインを買っている人が費用を払って損をしているわけです。

しかしビットコイン高騰の熱狂から、微々たる資金調達率なんて目に入らないのでしょう。

もしこの資金調達率の手法が一気に世間に広まれば、売り手が多くなって資金調達率が低くなり、儲かる手法ではなくなります。

つまり、世間一般に広まらない限りは、このようなバグによって儲け続けることも可能と言えます。

また少し違った例で、Paypayの出始めの時期に現金還元をやりまくってお金をばらまいていた事がありましたが、これも一種のバグです。

このとき実際にPaypayは自分のお金を世間にばらまいていたわけですが、その思惑はQRコード決済界で覇権を握ることができれば、今後それ以上の利益を得ることができるからです。

なのでばらまいたお金は、将来店側に課されるPaypay手数料を通じて回収し、店としては商品を少し値上げすることでその支出を埋めるため、結局消費者の出費が増えることになります。

しかし、Paypayのキャンペーンをやっている期間に限っては明らかにバグっているので、そこに目をつけて商品の仕入をPaypayでやってポイントを稼いでいる人もいました。(ルール的にどうなのかは分かりませんが。。)

また別の例として、環境ビジネスがあります。

僕は前の職場で太陽光発電に関わっていたのですが、当時太陽光発電を始めると誰でも儲かる時代となっていました。

仕組みは簡単で、政府が太陽光発電を普及させようと、太陽光発電による電気をかなり割高な単価で買い取ることで、お金をばらまいていたのです。

発電効率の悪い太陽光発電ですが、政府がお金を出すことで、一気に儲かる投資対象となりました。

現在、全国の田舎でたくさんの太陽光発電所が見られるのはこの制度のせい(おかげ?)と言えます。

Paypayのケースでは投資したお金を取り戻そうとする力が働きますが、政府からのこういった補助金等は、その事業を行ってくれさえすればいいわけで裏はありません。

おわりに

社会のバグを見つけて金稼ぎするって、「楽して稼ぐ」の典型で憧れますよね。

しかし、そんなチャンスはたくさんあるわけではなく、それもネットで探しても出てくるのはもう儲からない情報ばかりで、自分で見つけていくしか無いのだと思います。

なので社会のバグを見つけた時に、すぐに飛びついていく準備が大事なのかなと思います。

bybit、うまくいけばいいな。。。